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「熱中症対策義務化」とイベント展示会業界の繁忙期を前にした安全衛生への取り組み

「熱中症対策義務化」とイベント展示会業界の繁忙期を前にした安全衛生への取り組み

こんにちは。株式会社ユニティー 安全衛生委員会です。

社会で注目される安全衛生の動き

この夏、多くのニュースや業界紙で取り上げられたのが「熱中症対策の義務化」です。2025年6月の労働安全衛生法の改正により、企業が従業員の熱中症対策を講じることが罰則付きで義務となりました。これまで努力義務にとどまっていた内容が、法的に強制力を持ったことで、全国の企業が一斉に対応を進めています。

建設や物流の現場ではすでに労働災害事例が報告され、社会的にも「安全は会社が率先して守るもの」という意識が広がっています。私たちイベント・展示会施工の業界も例外ではなく、体力を使う作業や屋外作業が多い分、リスクは常に隣り合わせです。だからこそ、「安全衛生は現場を支える根幹である」という認識を全員で共有しなければなりません。

また、社会全体ではメンタルヘルスや労働時間管理など、幅広い観点からの安全衛生活動が求められるようになっています。今後は「身体の安全」と「心の健康」を両輪で支えていくことが、企業にとってますます重要なテーマになるでしょう。

まだまだ続く暑さへの対策

9月を迎え、暦の上では秋となりました。しかし実際の現場では、連日の残暑が厳しく、暑さ指数(WBGT)が高い日も多くあります。熱中症は夏だけの問題ではなく、秋口まで油断できません。むしろ「涼しくなったから大丈夫」と思い込み、対策を怠ることが一番危険です。

現場で徹底していただきたいポイントは次の通りです。

  • 30分から1時間に一度の水分補給(塩分タブレットや経口補水液の活用も効果的)
  • 作業前の朝礼での体調確認と、無理をしない意思表示
  • 仲間同士の声かけで「顔色・発汗・ふらつき」をチェック
  • 少しでも異常を感じたら「我慢せずにすぐ報告する勇気」

特に新人やアルバイトスタッフは、慣れない環境で「休みたいと言いづらい」こともあります。先輩や社員が積極的に声をかけ、安心して体調を伝えられる雰囲気をつくることが、事故防止の第一歩です。

また、涼しい風が入らない屋内会場や照明が強い展示ブースなどは、屋外以上に体温がこもる場合もあります。「屋内だから安心」という思い込みをなくし、引き続き注意を払っていきましょう。

これから始まる繁忙期に向けて

秋から冬にかけては、展示会・イベント業界にとって最大の繁忙期です。大型の展示会や複数の案件が同時進行することも珍しくありません。限られた時間の中で施工と撤去を繰り返す現場は、体力・気力ともに大きな負担がかかります。だからこそ、この時期にこそ安全衛生の基本を徹底する必要があります。

特に意識していただきたいのは以下の点です。

  • 基本ルールの遵守:ヘルメット・安全靴・フルハーネスなど装備品を正しく着用する
  • 危険予知活動(KYT)の実施:朝礼や作業前にリスクを洗い出し、共有する
  • チームでの確認作業:慣れや焦りによる「思い込み作業」を避ける
  • 作業後の振り返り:終礼時にヒヤリ・ハットを共有し、次の現場に活かす

繁忙期は「時間との勝負」となる場面が多く、どうしても焦りや油断が事故につながりやすくなります。しかし、事故が起きてしまえば、納期どころかお客様の信頼を失ってしまいます。私たちが本当に守らなければならないのは「作業のスピード」ではなく「人の命と健康」であることを、改めて心に刻みましょう。

最後に

ユニティーの安全衛生委員会は、これからも現場で働くすべての人が安心して力を発揮できるよう、情報発信と活動を続けていきます。社員はもちろん、アルバイトスタッフ、協力会社の方々、お客様にとっても「安全・安心」を感じていただける現場づくりを目指します。

「ゼロ災」を合言葉に、仲間と声を掛け合いながら、これからの繁忙期を乗り越えていきましょう。


ご安全に。
株式会社ユニティー 安全衛生委員会

私たちはこれからも、現場で働く仲間だけでなく、お客様・関係者の皆さまへも「安全・安心」をお届けできる企業であり続けます。

私たちの安全への取り組みはこちら

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